電子定款のファイル名について

電子定款は紙の定款に記載する内容を電子ファイルにしたものというのが一般的な理解です。

これは基本的には正しいとはいえるものの、電子ファイルには紙と違う特有な性質もありますので、逆にその違いの面も知っておかないと、作成の際にトラブルになってしまうことがあります。たとえば紙の定款では必要がないものの、電子定款は電子ファイルのため、かならずファイル名を付けて保存されているはずです。

この場合のファイル名ですが、株式会社の設立のために登記所に提出する前に公証役場で認証を受けるつもりであれば、ファイル名に使用できる文字の種類や長さが制限されていることに注意しなければなりません。これまでは電子定款のファイル名を記号を除く半角英数字、しかも全体で31文字以内という制限がなされてきました。これはコンピューターがもともと欧米でつくられたものという制約から、日本語のファイル名では文字化けを起こしてしまう懸念があったためです。

しかし実際のシステムの運用上の支障がないことから、平成25年からは全角および半角の各種の記号や全角の英数字、ひらがな、全角のカタカナ、JIS第2水準までの漢字についても、電子定款のファイル名として認められるようになっています。ただし第3水準などの難しい漢字は現在でもファイル名に使うことは認められていませんし、パソコンの機種などによって挙動が異なる結果となってしまうことがありますので、引き続き注意が必要です。

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